アラフォー独身女性が考えてること

これ、いいな。と思うことを書きます。

ドラマ化希望:【ふたり狂い】真梨幸子

読み返したくなる本、そして最後まで二度目なのに真剣に読んでしまった本

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ふと読み返してみたくなった本がありましたのでご紹介できればと思い、ブログに書くことにしました。年末の大掃除のときなのですが、書庫のほこりを取っていて目についた一冊がありました。真梨幸子氏の【ふたり狂い】です。実は大変失礼ながら「どんな本だったっけ?」というところから入り、読みだしたら内容を思い出しつつあるにも関わらず、そのまま全部読みたくなってしまったという作品です。

私が持っているのは2012年4月15日6刷のもので、花の表紙の文庫です。この本が有名なのか否かもわかりませんが、大変魅力的な本ですので二度と忘れまいという意を込めてブログに書いておこうと思います。

間違いなくあるのは、キチガイの感情

ネタばれをせず本を紹介するのが難しそうで、しばらくキーボードを打てずにいました。しかし、これでは何時間も同じ体制で止まったままになってしまいそうなので動き出したところです。おそらくここから何度もdeleteキーが活躍することでしょう。

そんなことはさておき、この作品が面白いのは誰しもが持ちうる負と捉えられがちな感情を具体的な一例に落とし込んで物語が進むところだと感じます。シチュエーションは小説ですから多岐範囲に及ぶことは難しく一定のものをたどりますが、そこに登場する人物の精神的部分の描写はシチュエーションを超えてしまえば誰しもが持っていもおかしくない感情かもしれないというのが、何とも言えないゾワゾワとしたものを覚えます。作品を作品として読み進める分には登場人物ははっきり申し上げてキチガイが多くいます。嫌な女像が満載に見える人もいるのではないでしょうか。ですが、そのキチガイは明日は我が身ともとらえられる人物が一人はいる、かもしれないと思い出したところから面白さが倍増してきました。

それもこれも、この小説は最初「短編集」だと思って読んでいました。そしてその感覚も間違ってはいません。ですが、読み終わると「長編集」になっているのです。この仕組みも、自分に重なるキチガイがいるかもしれないという感覚と同様のタイミングで分かってくるのがワクワクでしかないわけです。

次のチャプターも早く読みたいという感情は連ドラの早く来週になってほしいという感情に似ている

短編集だったら、章がおわるごとに閉じて寝たらいいのですが、【ふたり狂い】に関しては待てないのです。なぜか、エトロマニアという話から始まるのですが、その最後がどうも次に続きそうな会話で閉じられるのです。かといって、次の章に入っても先ほどの会話の答えがわからない・・・。読み進めるしかないわけですね、眠くなるまで。長編だとわかっていれば、逆に適当なところで区切ることができたかもしれないのに、短編ぽいのに続きそうだから困ったものです。皆様が読まれる際は潔く、章ごとに区切ってお読みいただくことをおススメします。

基本的には愛憎そして女性メインでのストーリー展開ですので、難しいだろいうことを承知で是非映像化されたものを見てみたいと思う作品です。特に連続ドラマにするというのは大変面白い作品だと思います。先にも述べましたが、短編で区切りやすい(はず)、毎回見ていないと最終回の面白さが半減する、サスペンスである、メインキャストはある程度固定できそうだが毎回アクのある人物設定が必要、な点がもうドラマです。今私は勝手にこの作品を9話に仕立てて、この章のこの人物は誰が良いと妄想しながら「これってキチガイのやることかな」「ふたり狂い【フォリ・ア・ドゥ】に導いてしまってないよね?」と自分を恐れているところではありますが、もしドラマ化されるとしたら榛名ミサキは池脇千鶴さんでいかがでしょうか。

お時間が許す方は是非読んでみてください。読んだ方からの感想も是非聞かせてほしいです。